MAGIC NUMBER<マジックナンバー> 着る人の時間とともに育ち、唯一無二の表情へと変わっていく TRUCKER JK / MIZUTANI SHINYA

2026.10.17



時間とともに完成する一着

AW25シーズンにリリースした「3M RETRO MA-1」に続く、水谷真也氏との協業プロジェクト第二弾。
今回製作した「PATINA TRUCKER JK」は、クラシックなデニムジャケットのスタイルをベースに、
MAGIC NUMBERらしい解釈を加えたトラッカージャケットです。
プロジェクト名の「PATINA」は、時間の経過や使用によって生まれる独自の風合いを意味する言葉。
新品の状態が完成形ではなく、着る人とともに変化し続けることを前提として生まれました。
 

 



ラインナップは、伝統的な天然染料を用いた「柿渋染め」と「暮染め」の2タイプ。
自然由来の染料と手作業による工程によって、一着ごとに異なる濃淡やムラが生まれます。
均一性が求められる現代のものづくりに対し、このプロダクトではあえて個体差を価値として捉えています。
同じものは二つと存在せず、それぞれが唯一無二の表情を持つ一着として完成しています。

 

 

 

 


 

職人の手仕事が生み出す表情

PATINA TRUCKER JKは、完成した製品を水谷真也氏が一点一点手作業で染色しています。
柿渋染めは、日本で古くから受け継がれてきた伝統的な染色技法のひとつ。
天然の柿渋を用い、染色と乾燥を繰り返しながら少しずつ色を重ねていきます。

同じ工程を経ても、天候や湿度、生地の状態によって仕上がりは微妙に異なります。
染料の浸透具合や乾燥時の環境など、その時々の条件が重なり合うことで、それぞれ異なる表情が生まれます。

職人として培った確かな技術と、アーティストとしての感性。
その両方を持つ水谷氏だからこそ、単なる染色加工ではない、一着ごとに個性を持つ作品へと昇華されています。
効率や均質化では生み出せない、人の手が介在するものづくり。
その魅力がPATINA TRUCKER JKの細部にまで宿っています。
 

 

 

 




このジャケットの魅力は、購入した瞬間に完成するものではありません。
特に柿渋染めは、太陽光や空気に触れることで少しずつ色味が変化していきます。
着用を重ねることで生まれるシワやアタリ、日焼けによる色の深まりが加わり、時間とともに表情を変えていきます。

その変化は、着る人の生活環境や過ごし方によって異なります。
街で過ごす時間、旅先での体験、日々の着用頻度。
そのすべてが一着の表情として刻まれていきます。

無骨なトラッカージャケットのシルエットに、天然染料ならではの奥行きある色彩が重なり、時間をかけて育つプロダクトへと変化していく。
新品の状態はスタート地点でしかありません。


 

 

 

 


着る人の時間そのものが最後の工程となり、
世界に一着だけのPATINA TRUCKER JKが完成します。